PROJECT

GRAND CAFE

GRAND CAFE

1994

バー、クラブ、ライブというさまざまなステージを内包した大阪アメリカ村のこの空間は、訪れる者の旅の記憶をよみがえらせ、無国籍なテイストへと昇華させることで、ギャザリングペース=カフェとして機能させた。あえてデティールに凝ることなく、また特定のスタイルに固執することなく、全体のデザインが進められた。質感、素材感、照明のニュアンスの変化などにより、訪れる者に様々なイメージをかき立てることを目的に配された、雰囲気の異なるいくつものバーカウンターやデッキチェアなど回遊すること自体が、ひとつのトリップとなる。長いコンクリートの階段を下りると、別世界が広がる。外部からは想像のつかない150坪のフロアは、リラックスして音楽、酒、会話を楽しめる刺激的なスペースであり、多くの新しいカルテャーを生み出すサロンとなった。