2013.11.01
「現代数寄屋」
あるものを活かし、 数寄 (好き) に組み合わせた空間
『数寄屋』と聞いて、高級旅館のような豪華な建築を想像する人もいれば、 一方で侘び寂びのような茶室を想像する人もいます。イメージにこれだけの違いがあるのは、数寄屋の意匠表現が本来は自由だからです。
「数寄」は「好き」に通じ、実際に平安時代には「数寄」という字には「好き」が用いられていました 数寄屋は自分の数寄(好み、こだわり、感性、表現)に応じて、カタチづくることが出来る建築です。
近代の”建てては壊しを繰り返す”時代から、”リノベーション”のようにあるものを受け継ぎ、活かしていくことが主流となる時代へと移り変わっています。 改めて「数寄」を見直し、既存の建具や素材を好きに活用しながら、今の時代に沿った数寄屋としてご提案しました。
撮影:下村康典氏
茶寮 つぼ市製茶本舗
大阪府堺市九間町東1丁1-2
10:00~18:00(カフェは17:00まで)
定休日 火曜・年末年始
http://www.tsuboichi.co.jp/
2013.10.01
永遠に輝きを保ち続けるガラスの器
2013年9月、ブライダルリング・セレクトショップPIKO高知店がオープンしました。
デザインコンセプトは「WARDIAN CASE(ヴォードの箱)」。1830年代のイギリスで発明された植物の栽培に使用されたガラスの器。この器で植物を育てるといつまでも変わらず命を保つと言われていました。永遠に輝きを保ち続けるガラスの器をイメージした空間です。
撮影/米津 光 氏
高知県高知市帯屋町1丁目10-21
2013.07.11
6月にオープンした「あべのハルカス近鉄本店」タワー館。
環境デザインとクリエイティブディレクションを手掛けました。
写真は12Fレストランフロアの吹抜けパブリックスペース。STUDIO SAWADA DESIGN澤田氏によるアートを取りいれています。
来年春のグランドオープンに向けて、同ウィング館の環境デザインとディレクションを進行中。
また、近鉄百貨店とハルカスのミュージアムをつなぐアプローチのクリエイティブディレクションも取組んでいます。
撮影:Nacasa & Partners Inc. 梅津氏
2012.07.24
ニュアンスのある光の重なりがつくる心地よさ
レストラン『SAINT-LOUIS AMUSE』の2Fにライブレストランが竣工しました。
隣にあるチャペル『Tous les jours』での挙式後はここをバンケットとして利用できます。
カラーガラスを通して感じるニュアンスのある光。光が降り注がれるようなトップライトからの採光に、窓辺から見える爽やかな植物が作る木漏れ日。たくさんの優しい光に包まれる空間です。
撮影:下村康典氏
〒530-0005 大阪市北区中之島5-3-60
中之島バンクスCENTER2F
Tel 06-6445-7775
Web http://amuse-n.com/index.html
2012.07.23
アートと光のグラデーションでつくる幻想的な空間
中之島バンクス内船着場の目の前に、チャペルが竣工しました。
バージンロードの正面に可動式のパネルを設置。パネルを動かすことで幻想的な光のグラデーションをつくりだします。天井部には澤田広俊氏によるアートを設置。アート越しに照明を設置することで、空間全体が光のアートのようです。
撮影:下村康典氏
〒530-0005 大阪市北区中之島5-3-60
中之島バンクスCENTER2F
Tel 06-6445-5107
Web http://www.kotonadamon.com/
2012.07.19
温かな居心地の良さを最高の景観の中で味わう
川沿いの景観を存分にお楽しみいただけるように配慮したレイアウト。
壁面に暖炉を設け、まるで家にいるかのような居心地の良さと温もりを感じていただけるように、質感にもこだわった空間です。季節を問わず川の畔の心地よさを感じられます。
ビストロ感覚でワイン一杯から、ワンコインの一品、本格フレンチまで気軽にお楽しみいただけます。
撮影:下村康典氏
〒530-0005 大阪市北区中之島5-3-60
中之島バンクスCENTER1F
Tel 06-6445-7775
Web http://amuse-n.com/index.html
Open 11:00〜Close 23:00
火曜日定休
2012.06.27
2014年春にグランドオープン予定の近鉄百貨店阿倍野新本店の環境デザインを計画中です。
「街場のパブリックスペース」
街場を散策すると、バス停やカフェ、公園などで休憩する人を見かけます。エスカレーター横やエレベーター前などのパブリックスペースは”街中で休憩するようなイメージ”で構成。街の中にある、自発的に人が集まるパブリックスペースをイメージ。情報が一目で分かるバス停のようなスペース、フロアイメージを象徴する設えのカフェテラスのようなスペース、そして公園のようにグリーンを中心とした心地よいスペースなど異なるパブリックスペースを設けることで街場内を回遊しやすい環境にします。 (※ 現時点の計画であり、デザインが変更される場合があります。)
2012.05.08
infixでは、2014年春にグランドオープン予定の近鉄百貨店阿倍野新本店の環境デザインを計画中です。今回は、7F吹抜け部分のデザインコンセプトをご紹介します。
「屋外テラスを内へ取り入れる」
10Fのテラス空間を吹抜け内部に引き込むことで、室内に屋外テラスのような空間をつくりだします。やわらかい光が入り、自然を感じられる心地よさを意識しています。
(※ 現時点の計画であり、デザインが変更される場合があります。)
2012.04.10
2014年春、あべのハルカス内にオープンする近鉄百貨店阿倍野新本店。
先日プレス発表が行われ、話題となっています。infixでは、こちらの環境デザインを計画しています。
今日は、2F吹抜け部分のデザインコンセプトをご紹介します。
「次の世代へ想いをつなぐデザイン」
大切なものを守りながら、新たに生まれ変わる近鉄阿倍野店。その象徴的な場所となる2F吹抜けのデザインは、次の世代へと想いをつなげるオマージュでもあります。
現・近鉄阿倍野店の設計者、村野藤吾氏がデザインした「ぶどうの散歩道」は、今も多くのお客様から親しまれています。このデザインを活かしつつ新しい要素を採り入れて、品と風格あるしつらえとします。また、空間がつながり、交差するようなイメージを表現しています。(※ 現時点の計画であり、デザインが変更される場合があります。)