2004
大阪証券取引所のある北浜エリアが、時代の流れとともに、急速に変貌しつつあることを象徴すべく誕生したレストランバー。通りに面したファザード全体を覆う真っ赤な布は、昼とは違う「夜の北浜」という新しい街への幕が開くイメージ。元証券会社のビルのリノベーションとして、強烈なインパクトを持たせた提案となった。まず、200坪の巨大なラウンジ空間に驚かされるが、ワインボトルのシャンデリアと大理石の壁面など、ハイパーでありながら懐かしさを覚える素材の組み合わせが、大人の店の風格をかもしだす。あえて空間のカテゴリーを明確にしないスタイルが、時間と空間の融合を生み出し、客を異次元へと誘う。