1997
アウトドア料理家のオーナーが、野外で食べる料理のおいしさ、醍醐味をもっと多くの人に分け合いたいという思いで、店を作った。店自体をキッチンに見立て、客席と一体感のある動線で、機能を重視した設計となった。オープンキッチンという発想ではなく、調理器具のふれあう音、ジューシーな匂い、立ち上る湯気も店のインテリアというコンセプト。その日のメニューが書かれる壁一面の黒板、中央に設置された大きなテーブルという大胆なレイアウトは、定休日に行われるアウトドア料理教室の舞台として有効に機能している。